ワールドビジネスサテライトでSDGsについて特集をしていたので考えてみる


テレビ東京のWBS(ワールドビジネスサテライト)でSDGsの特集をやっていました。初めて聞いた言葉で、非常に興味深く感じました。

番組内ではスターバックスリクシルの事例が挙がっていて、コーヒーカップに使用されている原料はFSC認証を受けているという話や、牛乳パックをリサイクルして紙ナプキンにする(こちらもFSC認証を受けたものを一部使っている)という話や、ソーシャルトイレット部が海外に簡易トイレを設置するSATOプロジェクトの話などがありました。

FSC(Forest Stewardship Council)認証とは、森林管理協議会が森林認証制度の枠組みの中で適切に管理されているかどうかを保証するもので、す。

SDGs(Sustainable Development Goals):持続可能な開発目標という宣言が国連で2015年に採択されました。2000年に採択されたMDGs(Millennium Development Goals:MDGs):ミレニアム開発目標の後継でもあり、17の目標と169のターゲットから構成されているようです。

  1. あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
  2. 飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
  3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
  4. すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
  5. ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
  6. すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
  7. すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
  8. すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する
  9. レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る
  10. 国内および国家間の不平等を是正する
  11. 都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
  12. 持続可能な消費と生産のパターンを確保する
  13. 気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
  14. 海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
  15. 陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
  16. 持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
  17. 持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

大きな企業であればあるほど社会に果たす役割にも社会貢献の要素が求められていて、社会が持続するためにどのようにしていくべきかを国連のような公的な機関が明示的にガイドライン(アジェンダ)を出してくるのはわかりやすくて良いのではないでしょうか。

私は国内のB2Bを相手にするIT業界の人間なので、直接グローバルな貢献をするということにはならないのですが3の健康的な生活や福祉、4の教育、8の働きがいと経済成長、9の産業と技術革新基盤、11のまちづくりといったところはITを活用していくことで貢献ができそうです。

今後はプロダクトマネジメントをする上でも、もちろんビジネスの成長を目指すことは重要ですが、こういったCSRの要素を最初からアピールしていくような製品やサービスが求められるような時代になっていくと思います。

冒頭で紹介されていた一般社団法人イマココラボの「2030SDGs」というカードゲームはちょっと面白そうだなと感じました。調べてみたら株式会社プロジェクトデザインという会社との共同開発のようです。

いくつかゲームのイベントを開催しているみたいなので、気になる方はチェックしてみると良いですね。

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2017.07.18 追記
ピコ太郎氏も国連でアピールするくらいに注目がされ始めたみたいですね。

ピコ太郎 国連で「SDGs」PRパフォーマンス
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170718/k10011063141000.html