以前購入したSDカードだと記録容量が心ともなかったのと古くなってきた感じがするのでSDカードを新調しました。
購入したK-1はいわゆるセンサーサイズが35mmフルサイズの一眼レフカメラなので、保存するファイルサイズが大きくなります。
(公称値ではRAWで36MB [7360×4912])
※以下こちらのK-1の公式ページよりK-1のデータは引用しています。
これまで使ってきたK-01はセンサーサイズがAPS-Cなので、RAW形式のDNG拡張子ファイルで撮影すると、1枚あたり約16MBなのですが、前述の通りK-1では36MBです。K-01とK-1それぞれの記録容量を比べると約2.3倍になりますね。
(K-01は3対2で16MB [4928×3264])
K-1のJPEG形式は4通りの出力サイズを指定できるので小さいサイズで保存することもできます。
(L:36MB [7360×4912]、M:22MB [5760×3840]、S:12MB [4224×2816]、XS:2MB[1920×1280])
RAWとJPEGとを比較するのであれば等倍から12倍になりますね(わざわざフルサイズで撮っているのにXSで出力するのはどうなのかというツッコミを妻からは受けましたが)。
また、K-1はAPS-Cサイズにクロップ(切り取って)して保存することもできるのですが、SDカードを新調するという意味ではフルサイズのRAWで保存する時の最大値(一番負担がかかる場合)を考慮した方がよいでしょう。
(【RAW】15MB [4800×3200]、【JPEG】L:15MB [4800×3200]、M:12MB [4224×2816]、S:8MB [3456×2304]、XS:2MB [1920×1280])
シャッターを押すたびに、36MBのファイルが保存していくので相当なファイルサイズになります。
連写をするとなると下記のスペックになります。
[35ミリフルサイズ]
最高約4.4コマ/秒、
JPEG(L・★★★・連続H):70コマまで、RAW:17コマまで
最高約3.0コマ/秒、
JPEG(L・★★★・連続M):100コマまで、RAW:20コマまで
最高約0.7コマ/秒、
JPEG(L・★★★・連続L):100コマまで、RAW:100コマまで[APS-Cサイズ]
最高約6.5コマ/秒、
JPEG(L・★★★・連続H):100コマまで、RAW:50コマまで
最高約3.0コマ/秒、
JPEG(L・★★★・連続M):100コマまで、RAW:70コマまで
最高約1.0コマ/秒、
JPEG(L・★★★・連続L):100コマまで、RAW:100コマまで
※連続撮影可能コマ数はISO100のとき
※連続Hとは連続撮影(高速)、Mは連続撮影(中速)、Lは連続撮影(低速)を意味します。
秒間4.4コマとありますが、これはRAWで1秒につき約160MBのデータを記録するということです。連射では17コマの3.8秒が限界なので、だいたい600MBくらいまでは頑張って記録し続けることができるということでしょうか(正確には158.4MB/s、612MB/17コマ、なのでいろいろ誤差が出てきますが切りの良い数字でそれぞれ160MB、600MBということにしておきます)。
最近はあまり使うことが無くなってしまいましたが、CD-Rの記録容量が650MBから700MBなので、一瞬にしてそのくらいのファイルサイズになってしまうということです。恐ろしいことです。
最大4秒17枚で撮った約600MBのデータをにメディア(SDカード)に記録しなければなりません(言い換えれば1秒間で約160MBを記録できれば良いわけですね)。
K-1が記録できるメディア(保存媒体)はSDカード形式で以下の規格に対応しています。
SD、SDHC、SDXCメモリーカード(SDHC、SDXCメモリーカードはUHS-I規格に対応)
このSD、SDHC、SDXCとは何か?というのが自分で良くわかっていなかったのでちょっと調べてみました。
SD(Secure Digital)カードと言われているこのメディアですがもともとは1997年に発表された規格のMMC(マルチメディアカード)と呼ばれるメディアが発端になっているそうです。その後1999年にSDカードの規格が発表され、2006年にはSDHC(SD High Capacity)カード、2009年にはSDXC(SD eXtremed Capacity)カードの規格がそれぞれ発表されています。
それぞれのカードには容量の上限があり、下記のようになっています。
規格 | 上限 | 標準ファイルフォーマット |
---|---|---|
SD | 2GB | FAT16 |
SDHC | 32GB | FAT32 |
SDXC | 2TB | exFAT |
それぞれファイルのフォーマットが違うので規格が違うというようにまずは考えれば良いでしょう。
あとは転送速度にも注目しなければなりません。最低転送速度を保証する規格にclassXXというものとUHS-Xというものがあります。class6などというように記載されているものは6MB/sを保証するということになります。UHSのUの中に1とある場合は10MB/sを保証するということになります。
メディアに90MB/sや600xと転送速度が記載されているものもあります。600xというのはCD(コンパクトディスク)の転送速度の1倍速を基準としてその何倍かを表しています。1倍速は150KB/sとしているようなので600xであれば90MB/sと同じ転送速度ということになりますね。
さて、K-1の記録容量とSDカードの話を踏まえた上で、下記のSD(SDXC)カードを購入しました。
【 3年保証 】 SanDisk サンディスク Extreme Pro SDXC カード 64GB UHS-I 超高速U3 Class10 並行輸入品
1回の撮影で最大1,000枚くらい撮影すると1枚36MBなので必要な容量は単純計算で36GB必要になります。なので32GBだとちょっと不安です。また、1秒に160MB記録するので出来るだけ転送速度が速いものが必要です。
2017年3月現在、書き込み速度が90MB/sの製品が普及品として(他に探せなかったので)上限のようですが、90MB/sでも160MB/sのファイルを記録するのに1.8秒かかります。これは現段階では仕方がないのかもしれません。
受け取った後はK-1でフォーマットして動作することを確認しました。
これからの春の撮影が楽しみになりますね。