ニュートン別冊, 2014, 統計と確率ケーススタディ30―基礎知識と実戦的な分析手法,ニュートンプレスを読んだ。
書籍目次
- プロローグ:私たちの生活は「統計と確率」であらわせる
- データを統計で読み解く
- グラフは語る
- 平均値と分布
- コラム 検挙率低下は警察の怠慢?
- コラム 4月-7月生まれは運動神経抜群?
- 正規分布1-2
- 標準偏差と正規分布
- 標準偏差の計算1-2
- コラム 投資のリスクは標準偏差ではかる
- 正規分布からのずれ
- コラム 正規分布の歪みに現れた若者たちの思い
- コラム 八百長の可能性を統計学で探る
- 社会で役立つ統計手法
- 相関とは何か
- 相関係数1-2
- コラム 何がワインの価値を決めるのか
- 相関分析の落とし穴1-2
- 意味のある相関を探る
- コラム 教育、貧困対策、マーケティング…広がるランダム化比較実験の活用分野
- 生命保険1-3
- コラム 地震保険や自動車保険の値段が人によって変わる理由
- データマイニング
- コラム 大量の雑多な情報を即座に分析!「ビッグデータ」の威力とは
- 天気予報
- 選挙を「数学的に」考えてみよう
- 統計で社会全体を予測する
- 捕獲再捕獲法
- 世論調査1-2
- コラム 世論調査を見るときは調査方法に注意しよう
- 回答のランダム化
- 正規分布と標本誤差1-4
- 仮説検定
- 特別インタビュー
- ギャンブラーの誤謬
- 台数の法則
- 順列と組み合わせ1-3
- コラム トランプの並び方は何通りか?
- コラム 長方形は何種類作れるか?
- 乗法定理と加法定理1-2確率の基本をマスターしよう
- 余事象
- 標本空間と事象
- 和事象・積事象・余事象
- 排反事象
- 確率の求め方
- 確率の難問に挑戦
- 期待値1-2
- ルーレットの期待値
- 宝くじの期待値
- コラム 競馬の醍醐味は「予想」と「オッズ」
- コラム 「ノーペアかワンペア」の確率は92%
- コラム ギャンブルで確実にもうけることは可能?不可能?
- コラム 変則ジャンケン・カードゲームで勝つ確率は?
- 条件付き確率1-3
- まちがいやすい確率1-2
- コラム ランダムか規則性かを見きわめられるか
- コラム DNA鑑定がまちがう確率
- コラム ベストな結婚相手の選び方
他人に統計の各種概念を説明する時に実例があった方がより説得力が増すとは思っていて、しかし一方でそんなにすぐに実データ付きの例というのはないよなと思っていたところ、ちょうど良さそうなものがあったので選定。
ケーススタディ30とあるがどのケースが30のうちに入るのかちょっとわからなかったが、それぞれ身近なケースを統計という切り口で取り上げているので非常に参考になった。特に疑似相関の例はあまりない(探せていない)ので説明するには良いと感じた。
ただ、自分の身の回りの事象の説明であるので、これをビジネス向けにどうやって説明していくかということは少し考えなければならない。統計の概念を基礎として伝えつつ、自分のビジネスにどうやって当てはめるかというところは応用なので自分で考えなければならないのは当然といえば当然だが、使えそうなところは積極的に使っていきたいと思う。